セカンドステップとは?

「セカンドステップ」プログラムは、米国ワシントン州にあるNPO法人Committee for Children (1978年設立)によって、「子どもが加害者にならないためのプログラム」として開発されました。

「キレない子どもを育てよう」を合言葉に、子どもが幼児期に集団の中で社会的スキルを身につけ、さまざま場面で自分の感情を言葉で表現し、対人関係や問題を解決する能力と怒りや衝動をコントロールできるようレッスンが計画されています。

アメリカでは数年間にわたり幾度もプログラム調査が行われ、以下の結果が理解されました。
  • 「セカンドステップ」を学んだ子どもは、言動に攻撃性が減少し、より良い人間関係を持つようになった。
  • 「セカンドステップ」を学んでいない子どもは、時がたつにつれて言動の攻撃性がさらに増加し、社会的行動にも進歩がみられなかった。
また、全米百数十の防止教育プログラムの中から、「もっとも効果的なプログラム」として米国教育省(日本では文部科学省にあたる)より表彰を受けています。

レッスンの流れ

レッスンは、4歳から8歳を対象に1週間に1回約20分、計28回行います。
ぬいぐるみやカードを使い、ある状況におかれた登場人物の気持ちをそれぞれ想像し、子ども達に自由に発言してもらい、みんなで話し合いながら、問題を解決していきます。

米国の「セカンドステップ」は、未就学児向け・小学生低学年向け・高学年向け・中学生向け、及びその保護者向けのプログラムがあります。日本の「セカンドステップ」は、学年別ではなく、年齢別のコースに分類する方向で改訂を進めています。
現在は、4歳から8歳を対象とした「セカンドステップコース1」のプログラムを提供しております。
セカンドステップ コース1
第1章  相互の理解
自分の気持ちを表現し、相手の気持ちに共感して、お互いに理解し合い、思いやりのある関係をつくること。

第2章  問題の解決
困難な状況に前向きに取り組み、問題を解決する力を養って、円滑な関係をつくること。

第3章  怒りの扱い
怒りの感情を自覚し、自分でコントロールする力を養い、建設的に解決する関係をつくること。
▲トップへ戻る
「セカンドステップ」開発の経緯
「セカンドステップ」が開発された1980年代当時の米国は、子どもの問題が大きな社会問題になっていました。10〜21歳の36%が犯罪歴をもち、15〜24歳の自殺者が急増し、10年間で青少年による殺人罪の増加は150%に及びました(犯罪にからむ男女は、男4:女1)。教育現場においては、1学級の15%がいじめを体験し、中でも日常的・慢性的ないじめを受けたこどもが10人中1人という調査も出ていました。

アルコールや薬物問題、家庭内の暴力、親子のすれ違いや共依存、過労、メディアによる暴力場面の氾濫、家族形態の変化など、何をきっかけにどんなことが起こるかわからない「家庭」の問題も、様々な議論を生んでいきました。家庭内の大きなストレスや葛藤の中で育った子どもは、次のような傾向がみられました。
  • 攻撃的で、周囲を困惑させる言動をとる。
  • 思いついたことにパッと飛びつく傾向がある。
  • 否定的言動をとる。
  • 過敏である。
  • 罪悪感が低い。
  • 自己中心的言動をとる。
そして、以下のような背景がみられました。
  • 適切な言動が何であるか知らない。
  • 葛藤や衝動が起きたときの言動で、良い見本を見たことがない。
  • 適切な言動については知っているが、やってみたことがない。
  • 適切な言動をする必要はないと、確信を持つ経験をしている。
  • 暴力場面をより多くみるこどもが、より多い攻撃的傾向をみせる。
  • 成長の過程で、鍵となる発達段階をふんでいない。
このようなこどもは、集団の中でも「やっかいな子ども」という扱いをされ、友人関係の摩擦を起こしやすかったのです。
  • 感情や他者への共感能力が乏しい。
  • 葛藤や衝動が起きたとき、自己をコントロールする力が乏しい。
  • 自分に降りかかった問題をどのように解決したらよいか、解決の選択肢が乏しい。
  • 怒りをストレートに行動に移し、怒りの感情にうまく対処できない。
以上のような子どもの傾向を鑑み、子どもの中の暴力性・攻撃性を「減少」するのではなく、対人関係能力・問題解決能力を「増加」することを目的に、セカンドステップが開発されました。

生きていく上でいかに自尊心が大切であるか、そしてその自尊心は「スキル」ではなく「周囲の養育者の深い受け入れや愛情による結果」、「成長の段階で子どもが肯定的に発達をしていく結果」、育まれていくという認識にたって、指示的・禁止的接し方ではなく「いっしょに考えていく」接し方によって、このプログラムは成り立っています。
▲トップへ戻る
セカンドステップって
「キレる」ってどういうこと?
セカンドステップとは?
実践の現場から
セカンドステップの広がり
Q&A

活動内容
研修会
講演会
親子塾

研修会と資格
資格制度
研修会スケジュール
お申し込み
教材等一覧

関連情報

プレス

日本こどものための委員会

入会案内

会員のページ