「キレる」ってどういうこと?

「キレる」とは、怒りなどの強い感情を、自己コントロールできずに、衝動的・暴力的な、あるいは反社会的な行動として表現することをいいます。

環境の変化

子どもたちは、幼児期に子ども同士、集団で夢中になって遊ぶ中で欲求をぶつけ合いながら、体験的にその解決方法を身につけて成長していくものだと思われてきました。けれども現実には、集団で安心して遊べる空間や時間の確保が困難になっています。その背景には、現代社会が高度に人工化して、利便性の高い日常生活になっていることが、要因の一つとして挙げられます。

テレビ、ビデオ、ゲームなど視覚的な刺激を与える商品の氾濫やパソコンやメール、携帯電話の普及は、利便性が高いだけ、子どもからコミュニケーションのプロセスを取り去り、結果だけを大事にする風潮を生み出しました。このため、言葉を発達させる時間が失われ、直接的な対人関係をうまく結ぶスキルを身につける機会を失っております。

一方で、モデルとなるべき親や大人も、ソーシャルスキルを十分に身につける機会に恵まれなかったまま、社会生活を送っているのが実態です。
感情と行動
成長の過程でソーシャルスキル(対人関係能力)を身につけられずにいると、相手の感情を読み謔黷ク、自分の感情も言葉で表現して相手に伝えることが出来ません。つい、感情を爆発させて、衝動的・暴力的な、あるいは反社会的な行動に出でてしまいます。つまり、キレてしまうのです。

社会で生きていくということは、多くの人の中で生きていくということで、その中では、嬉しく楽しいことばかりではなく、うまくいかないで、あるいは思い通りに進まないで、怒ること、悔しいこと、傷つくこと、寂しいこと等をたくさん体験することになります。これらの感情は自然的なもので、否定されるべきものではありません。
しかし、これらの感情を衝動的に暴力に訴え、人の心や体を傷つけてしまうことは、深刻な問題です。
人の心や身体を傷つける以前に、自分の感情を自覚し、相手の気持ちを尊重して、言葉で建設的に問題を解決するソーシャルスキルを身につけることが、今の子ども達には、ぜひ必要であると思われます。
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